11月、12月になると年配の方から多く寄せられる相談の一つに
年賀状を整理したいという「年賀状じまい」があります。
「終活年賀状」として呼ばれることもあるようです。
最後の年賀状として相手に角がたたないようにしたい
書き方が分からず困っている
と考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、年賀状じまいのやり方や書き方、角のたたないポイントなど
正しい年賀状の辞め方をお伝えしていきます。
年賀状じまいってなに?
翌年に送る年賀状を辞退したいことを伝える年賀状のことです。
年賀状を出すのが難しい高齢者、終活を行っている50,60代など
幅広い世代で「年賀状じまい」を行っています。
また年賀状のネット通販を行う「おたより本舗」の顧問で年賀状研究家の高尾均さんによると
「年賀状じまい」をする人の年代別の割合は
60代以上で53%にのぼるそうです。
年賀状を突然やめるのはマナー違反!?
あまり親しくない相手に
突然年賀状を辞めるのはマナー違反かしら?
最近は何も言わずに年賀状を送らないという選択をされる方もいます。
もし、相手から届いた場合は寒中見舞いで出してくださいね。
ただし高齢者の場合、毎年出していた方から突然こなくなるのは
「何かあったのかもしれない」と心配する方もいます。
必ず、きた年賀状に対しては寒中見舞いを出してください。
寒中見舞いで「年賀状じまい」を伝えるのも一つの方法です。
年賀状じまいの理由や文例
書き方としては以下の通りになります
①新年の挨拶
➁辞めたい理由
③年賀状じまいの宣言
④感謝の言葉や今後
⑤相手の幸せを願う言葉
➁辞めたい理由
●衰えには勝てず 年賀状を書くのが大変になってきました
●年を重ね 文字を書くのが大変になってきました
●私も今年で還暦を迎え 人生の節目ということで
●長年続けた年賀状ですが 定年を迎えたので
●アナログな我が家にもデジタル化の波が押し寄せています
●長年使用したプリンターが故障をしたのを機に
③年賀状じまいの宣言
●今年で新年の挨拶状をご遠慮させていただこうと考えています
●毎年の年賀状を今年限りで 失礼したいと思います
●誠に勝手ながら 今年を最後とし 皆様への年賀状を控えさせていただくことになりました
●今年で年賀状を卒業させていただくことになりました
④感謝の言葉や今後
●今後ともよろしくお願いします
●長い間ありがとうございました
●今後とも変わらぬお付き合いのほど お願いします
●今後も変わらず 電話やメールでお付き合いいただければ 幸いです
●今後はLINEなどに代えさせていただきます (LINEのID)
●今後はSNSでお付き合いいただければ幸いです (アカウント名)
⑤相手の幸せを願う言葉
●本年が素晴らしい年になりますように
●〇〇さんのご多幸とご健康を 心よりお祈り申し上げます
●感謝の気持ちとともにご挨拶とさせていただきます
上記の内容を組み合わせていくと
~終活年賀状 文例~
あけましておめでとうございます
お健やかに初春をお迎えのことと存じます
さて長年続けた年賀状ですが 年を重ね年賀状を書くのが 大変難しくなってまいりました
誠に勝手ながら 今年を最後とし
皆様への年賀状を控えさせていただくことになりました
長い間ありがとうございました
感謝の気持ちとともにご挨拶とさせていただきます
自分にあった組み合わせをし、自分なりの「年賀状じまい」にしてみて下さいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
年賀状じまいを考えている人は多くいますが、完全に辞めるのではなく徐々に減らしていくというのもひとつの方法です。
また理由を明確にすることで、相手の理解を得られることができます。
相手に失礼がないよう「年賀状じまい」をするようにしましょう。